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2021.01.07
断熱~熱伝導編~
今回は熱伝導のお話です。
上記画像は、椅子より人の体温の方がが高いため、冷たい椅子の方に熱が移動するということを説明しています。
熱の伝導は接している『物』のよって伝わるスピードが変わりますが、
空気>木>水>コンクリート>鉄 の順番で、実は空気が一番熱を伝えにくいのです。
木が水やコンクリートより熱を伝えづらい=断熱性が高いのは、空気をふくんでいるからなのです。
木の中でも、針葉樹は広葉樹に比べて断熱性能が高いです。
それは、細胞の木を構成する細胞と細胞の間には、無数の孔=空気の隙間が空いて、針葉樹は広葉樹に比べてその隙間が少ないためです。
針葉樹でも、合板などはこの細胞が樹脂で塞がれているので、無垢材と比べて冷たく感じます。
住宅の断熱材の中では、グラスウール(ガラス繊維を使った断熱材)は細かい繊維で空気層を幾層に作ることで、断熱効果を得ています。
セルロースファイバーも同様で、一見ほこりのような木質繊維の中に空気層をもつことで、断熱効果を得ています。
発泡プラスチック系の断熱材は、気泡を作ることで断熱効果を得ています。
ペアガラスも、ガラスとガラスの間に空気層があることで、断熱効果を得ていますよね。
実は断熱のポイントは“空気”だったのです。
次は断熱のポイントである『熱伝導・対流・輻射』のうち、対流についてお話します。
お楽しみに!