施工事例

施工事例リノベーション

2020.12.18

子供の独立を機に、趣味や料理を愉しむ住まいに。

長女が独立し、ご自身もお仕事の卒業が視野に入ってきたNさん。家時間が長くなるため、趣味や料理など、夫婦で過ごす時間の質を高めたいとリノベーションを検討されました。大手不動産会社での改修を検討されていましたが、フリーマガジンLIFEPLUS誌上リフォーム企画でのKさんのプランからご縁が生まれました。
そして鶴甲モデル住宅を体感いただき、造りつけのキッチンや無垢の床、自然素材の珪藻土をとても気に入っていただき、弊社で住まいづくりをスタートされました。
実は木の家に住んでいる知人に相談をされたようで、「朝起きてベッドから足を床に下ろしたときの感触が全然違うから、絶対おすすめ!」と言われて、絶対に床は木にしようと思われていたそうです。

Nさんのお住まいは築25年の3LDK60.82㎡のマンション。
ワンフロアに2戸のマンションなので、すべて角部屋のため3方向に窓があり、住環境的にはとても良い区画です。
ただ、壁に囲まれて暗い玄関、区画されて行き交うのがやっとのキッチン、収納も欲しいところに足りていないなど、個室の数を優先した壁の多い間取りのために、各部屋が暗く、風通しの悪い空間となっていました。

プラン提案では、LIFEPLUS誌上リフォーム企画に掲載されていたKさんのプランや、実物を見たNさんからの提案もあり、玄関脇の部屋の壁を取って小上がり畳でご提案しました。
独立した長女の部屋をリビングへ取り込むことで、玄関が明るくなると共に、窓が二カ所になったことで明るさは倍以上になり、開放的な空間とすることができます。
またキッチンをカウンターキッチンとしたことで、リビングにキッチンも取り込んだ形となり、12.6㎡から27.64㎡へと倍以上の空間となりました。

浴室は区画をサイズいっぱいに利用できるタカラスタンダードのユニットバスを選び、また配管は入れ替えるものの、既存の下地材を活用することで費用を抑えました。
解体の様子はこちらです。

リノベーションは解体してみないと分からない怖さがありますが、天井や壁の下地材なるべく残すことで手間や材料を上手に節約しました。
またウォークインクローゼットを導入したいというご希望がありましたが、スペースに限りがあるため、両親の寝室と次女の寝室の間に両サイドから使える大きな収納を設置することで、雛人形もしまえる大収納を確保しました。

カウンターキッチンに変更したことで、明るく使い勝手の良くなったキッチンでは旦那様が率先して料理をされるようになりました。
また、キッチンカウンター・テーブル・ソファーや小上がりと“座る場所”が増えたことで、家族の会話も増えたそうです。

マンションの大きな問題である収納は、玄関の下足入れ・キッチンの背面収納・両面から使えるクローゼット・小上がり畳・リビングと寝室の間仕切り兼テレビ台と、すべてつくりつけの家具で造作することで、欲しいところに欲しい収納量を確保すると共に、室内空間に統一感をもたらすことができました。

左の画像はテレビ台と掃除用具入れの画像ですが、奥様のご希望で扉の下を大工さんにカットしてもらい、ルンバの住まいを作りました。
こういった応用ができるのが、木の良さです。 引越し後のお披露目会はとても好評だったようで、独立した長女も『戻ってこようかな』と思わず言ってしまったとのこと。
ご夫妻も、『朝ベットから起きて床に足をつけるととても気持ちが良く、無垢の木の床にして本当に良かったです』とおっしゃっていただきました。

私たちにとっても、『街なかの工務店だからこそ、木の良さをより多くの方に知っていただきたい!』と強く思うことのできた経験でした。
Nさんありがとうございました。

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